ThinkPad X240 になって内部へのアクセスが大変になった

ThinkPad といえばメンテナンスのしやすさで人気の機種でした。

ThinkPad X240 になってから、とても薄くなりました。

例えば液晶のヒンジの構造が変わり、液晶パネルを起こすとパネルがキーボードの後ろに回り込む形になりました。薄型化する機種はみんなこの仕組みですね。こうなると、後ろ面にはコネクタやスイッチ類は置けません。残念ですが薄型化とのトレードオフです。

他にも部品点数の大幅な削減がされているように見えます。ネジ止めの箇所が大幅に減っています。

ハードウェア保守マニュアル ThinkPad X230

ハードウェア保守マニュアル ThinkPad X240

X230 までは、HDDにアクセスするためにはネジ1本外すだけ、メモリにアクセスするにもネジ1本外すだけ、そんな仕組みでした。すなわち各コンポーネントにアクセスするためのフタが付いており、そのフタを取り付けるマージンが必要だったわけですね。また、フタが多く付いていればその箇所の剛性が下がります。フタ部分の弱さを他で補うためによりゴツいパーツが必要だったわけです。

これが X240 では大きく変わりました。内部にアクセスするには、底面のカバーを全部外す必要があります。なにをするにもこのカバーを外す必要があります。ここでかなり部品点数が減ってますから、内部へのアクセスの容易さを捨てて軽さというか薄さをとったということなのでしょうか。

ネジを収めるスペースや蓋を取り付けるスペースなどが大幅に減り各種パーツの小型化などが進んだ結果、内部に大きな空洞ができました。ここにバッテリーが付きます。取り外ししやすい外のバッテリと、取り外しが面倒な内部のバッテリとバッテリ二個体制です。なかなか長持ちします。

X220 と X230 は内部に mSATA の SSD を足すことができましたが、X240 は mSATA ではなく M.2 のインタフェースとなりましたので M.2 の SSD を足すことができます。まだまだ選択肢は少ないですけども。

内部へのアクセスのしやすさメンテのしやすさが減り、キーボードやポインティングデバイスが微妙になり、そろそろ ThinkPad である理由が無くなってきたのかなあなんて思ったりもします。