IBM の RDB である Db2 は、いくつかのエディションが無償で使える。開発者向けにプロダクション環境で使っちゃダメだけど後はそんなに制限が無いっていう Db2 Developer Community Edition というのがある。
IBM Db2 - Database software - Trial and Downloads - IBM Analytics
こいつは Docker コンテナ上に実装されていて、試しにインストールしてみてもインストール先の環境を汚さないのが良いところ。
のハズなんですけど。
Windows で Docker を使う準備をするのがハードル高い。まず Hyper-V の機能を有効にしなきゃイケナイのだけど、Hyper-V と VirtualBox や VMware Player は排他で、Hyper-V を有効にすると、たとえば VMware Player は動かなくなってしまう。Docker 環境が既に動いていれば環境を汚さないのだけど、そうじゃない場合、Windows で Docker 環境を作るっていう段階で環境をガッツリいじるのがわりとツライ。
すでに VMware Player で環境作り込んじゃってるんですけど…っていう場合は Hyper-V が使えないから残念。でも安心、Docker コンテナを使わない、普通の MSI インストーラ版も用意されている。そっちを使った方が安心かも。
Db2 Developer Community Edition のインストーラを起動すると、Hyper-V が OFF なら勝手に ON にしてくれちまうので、他の仮想化環境との兼ね合いでちょっと待ってくれ!って思う。意思確認の画面を出して欲しいところである。
あと、Db2 Developer Community Edition のインストーラは、Docker コンテナを置いたりする場所として %LocalAppData%\ibm フォルダを使う。
このフォルダに何か入っていた場合は有無を言わさずサックリ削除してしまう。
たとえば IBM のグループウェア用クライアント Notes Client Standard版 をマルチユーザモードでインストールしていると、データはまさにその %LocalAppData%\ibm フォルダ配下にあるんですよ。
このフォルダ、Db2 Developer Community Edition のインストーラに有無を言わさず消されちゃうんですよ。Notes の Data 無くなるのキツい…