スマートフォンのカメラ機能は、ピンチインピンチアウトの操作でズームができます。
ズームといっても光学ズームではなくデジタルズームですから、従来はトリミングが基本でした。
ところが最近はCPU性能が爆発的に上がってきましたので演算でどうにかすることが可能となってきました。ズーム時はただのトリミングではなく、トリミング結果から超解像のような技術で引き延ばし元の解像度までもってきつつも解像感を損なわないような操作をしているようなのです。すごいな。
HUAWEI P20lite がどんな処理をしてるのか想像しながら見てみましょう。
普通の撮影とトリミング
まずはズームせずに普通に撮影した画像。
上記画像の中心部分、黒い線の範囲を画像アプリでトリミングした画像。単純なトリミングですから解像度は落ちます。
ズーム撮影と詳細確認
次はカメラのズーム機能。
とてもエッジが太くなっていますね。
中心部分を切り出してみてみます。
エッジをしっかり描ききって見た目の解像感を上げてます。そして平面は塗っちゃってます。
なんならちょっと鈴木英人のイラスト風な部分すらあったりします。
ここまでくると写真じゃあないとね感じる人もいるかもです。演算の力で画像を作り出してますから。Google Pixel 3 も似たような処理をもっと高度に高速にやってるんですよね。深層畳み込みニューラルネットワークみたいなものでしょうか。
ハードウェア(光学機器)のサイズ制限&使用者の求める写真記録を考えると正しい進化の方向でしょう。こうやって演算力で何でもぶん回してしまうの好きです。
昔ながらに光を記録するのが好きな人はデジイチでも使ってろということでしょうね。