Windows10 1703/1709 で sysprep したままのイメージを配布すると Edge が正常動作しない

Windows7 の寿命がひたひたと近付いてきておりますが、Windows10 配布していますか?

試行錯誤ツラくないですか?

多量の PC に同じ Windows をばらまきまくるのには、ボリュームライセンスの再イメージ化権を使ってイメージを作りそいつを展開するというのがわりと多く取られる戦略かと思われます。

日本の企業ですと「ブラウザは IE11 でいきましょう、Edge対応はまたこんど」ということも多くあるかと思います。

よって Edge の動作確認が後回しになりがちで気付かない事もあるかも知れませんが、sysprep したイメージから展開した Windows10 で Edge を使っていると愕然とするわけです。ファイルダウンロード関連が全部0バイトになっちまいます。拡張子がTXTになっちまいます。検索エンジンの変更ができません。キャッシュや設定のクリアができません。ページの中でJSONなんかを後ろで非同期にダウンロードしているのも0バイトになりがちで動作しません。とにかく全く使えないブラウザに成り下がります。なにこれ?

これに関する事例が紹介されてしました↓

[SOLVED] Windows 10 Enterprise 1703 Sysprep Breaking Edge + Others - Spiceworks

ユーザのテンプレートに入ってるキャッシュ回りのファイル権限がよろしくないため、これを引き継いで作られたユーザは Edge のキャッシュ回りのファイル権限が得られずなにをしてもうまくいかない状態になってしまう、ということです。

解決方法は単純。イメージに入ってる以下ファイルとフォルダを削除しておけ。

 

C:\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCache
C:\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache
C:\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\WebCacheLock.dat

 

イメージ作り直すのメンドクサイよーという場合は MDT などで展開するときに、イメージ展開後ユーザを作る前の段階で上記ファイルを削除するようなバッチをカマしてやればヨシ。

もう作ってしまったユーザでこれらのファイルを削除するには?今ログオンしているユーザのプロファイルには手を出せないので、別の管理権限を持ったユーザを作り、そのユーザでログオンしなおし、上記の Default のところを既存ユーザ名に読み替えて不要ファイルを削除すればOK。