AOMEI PE Builder で Windows PE をつくってみた

Windows の面倒な破損状態に遭遇したときは Windows PE があるとどうにかなることもある。そんなときのために一つ準備しておきたい Windows PE 環境なのだけど、作るのが面倒くさい。

“Windows PE”のシステムツール付きブータブルメディアを作成「AOMEI PE Builder」 - 窓の杜

窓の杜で「AOMEI PE Builder」が紹介されていて、これは Windows PE を簡単に作れるツールだというので、こいつを使って Windows PE ブータブルメディアを作ってみた。

Windows PE は標準だと最小限の構成なので多様な環境のドライバが用意されていないことが多く、場合によっては起動するターゲット環境に合わせてドライバ類を用意しておく必要がある。標準の作法に従うとすると、Windows AIK の DISM コマンドを使ってコマンドラインからアレコレと指定する必要がある。

ところがこの AOMEI PE Builder だとドライバの追加などが GUI 上で簡単にできるのでとても便利である。

できあがった ISO ファイルが、僕の環境だと 520MB とかなりの大きさで、Windows AIK で素の状態で用意した Windows PE だと ISO ファイルが 154MB (x86環境用) なので、ずいぶんな差がある。

どうやって作っているのだろう、何が入っているのだろう、とりあえず起動してみた。

おお!Explorerが起動している!(アイコンが並ぶデスクトップやタスクバーはExplorerでできている)それに背景が Lenovo だ。え?なんで?

なるほどもしかして。

Windows 7 にはトラブルシューティング用に Windows PE が入っていて、Windows 回復環境 (Windows RE) を起動する機能がある。各 OEM はここんところをカスタマイズしていることがあり、僕のパソコンはLenovoなので、LenovoがカスタマイズしていてそれでLenovoの壁紙などが入っている。

んで、たぶん、AOMEI PE Builder はこの環境をコピーして Windows PE イメージを作ってるんじゃないだろうか。Windows PE のベースのイメージだけでも150MBあるのに、AOMEI PE Builder のインストーラは 61MB ほどなので、既存のPCにある何らかのファイルを使っているはずじゃないかと思う。

参考までに、素の Windows PE はこんな感じ。

いきなりコマンドプロンプトExplorer は入っていない。だからこのコマンドプロンプトを終了するとシャットダウンへと突入する。どうせ修復にしか使わないんだから、慣れてる人はこれでいいんだけどね。