VMware では仮想マシンをエクスポートすることができる。
用途としては、仮想マシンのバックアップとして使ったり、他の所へ持って行く一時ファイルとして使ったりである。
GUI で操作できるようメニューが用意されている。仮想マシンのアクションメニューから「テンプレート」→「OVFテンプレートのエクスポート」を選べば、エクスポートができる。
が。このGUIから操作できる機能、エクスポート速度がえらく遅かったり、4GBを超えるようなサイズだと途中で中断されてしまったりで、どうにも使い勝手が悪い。
手軽に GUI でやろうとするとパッと見では何が悪いのかわからず原因調べてあちこち触ったりして結局面倒なことになるので、仮想マシンのエクスポートは GUI でやらずに最初から CLI でやったほうが良い。しかも転送速度も速い。
PowerCLI を使って仮想マシンをエクスポートする方法
PowerCLI を使ってエクスポートするのが一番簡単で速い。
Export-VApp -Destination "出力先フォルダ" -VApp "仮想マシン名" -Format OVA
こんな書式でスイスイっと行ける。
Format を OVA としておけば、仮想マシン名に拡張子 ova を付けて出力されるし、Format を OVF としておけば、仮想マシン名のフォルダが掘られてその中にファイル一式がエクスポートされる。
「VMFS上に存在するファイルと同じではないか?」パッと見はそんな風に見える。しかしこのようなツールを通さずに直接VMFS上の vmdk を取り出そうとすると、Thin-Provisioning が Thick-Provisioning に変わってしまい、ばかでかい vmdk が出来上がってしまう。良い手ではない。
OVF/OVA形式だとかなり圧縮が効くようで小さく出力されるので便利である。