クラウド各社の提供するオブジェクトストレージは低価格容量制限無しなのがステキなのですが、インタフェースは REST API でありふつうのPCユーザがよく使うファイルシステムとして(CIFSとして)使用はできないわけです。
そこをうまいこと繋ぐゲートウェイソリューションであったり製品であったりというモノはたくさん出ていて、たとえば AWS であれば AWS Storage Gateway というそのものズバリなものがあります。
S3 というか Swift の API でアクセスできるオブジェクトストレージをバックエンドにするゲートウェイ製品として Nasuni とか Panzura とか CloudArray とか様々ありますが、せっかく低価格なオブジェクトストレージ領域を使うのだからゲートウェイもなるべく財布に優しく行きたいこともあるでしょう。
と思って調べているところです。なぜ調べてるかというと。各フロアのあちらこちらに TeraStation 的な 野良NAS があふれかえってるのをどうにかしたいわけですよ。
オンプレに Linux を置き S3QL を入れて使うのがスタンダードなのでしょうか。
S3QL は クラウドのオブジェクトストレージのゲートウェイとして使うにあたって、暗号化、圧縮、重複排除、ローカルキャッシュ、などができるようです。
S3QL をインストールする手順は素敵な記事がいっぱいあります。
S3QLでさくらのオブジェクトストレージサービスをローカルマウントしてみよう - さくらのナレッジ
GMOアプリクラウドでCentOS6.5+S3QLでSwift Object Storageをマウントする - Qiita
ConoHaのVMでUbuntu 14.04を使ってs3qlでSwift Object Storageをマウントする - Qiita
Softlayer の ObjectStorage で使うにはという解説。
How do I use S3QL to mount object storage containers? | SoftLayer
てきとうな Linux 機で S3QL を使い Object Storage を隠すキャッシュ兼ゲートウェイになってもらい、コイツを Samba などで共有すれば、無限に広がる NAS が出来上がるというワケなのかな。
S3QL には Snapshot の機能もあるみたいで、Samba の vfs_shadow_copy2 を通せば、VSS (Windowsの以前のバージョン機能)も実現できるね。昔のファイルの戻りたいのもユーザの権限で実行可能ってことになるだろう。