Acronis True Image 2021 やめました

Windows10 には「Windowsセキュリティ」という画面があり、セキュリティの概要が表示されるようになっています。

ここで、ウイルスと脅威の防止にずっと「×」が付いていて気になっていました。

原因はここに表示されているとおり、Acronis True Image の保護機能を切っているからです。

バックアップソフトウェアである Acronis True Image 2021 ですが、Active protection という機能があり、ランサムウェアからバックアップデータを保護するべくアンチウイルス機能を含んでいます。ランサムウェア対策だけでなく、その他マルウェア対策やウェブフィルタ機能も含んでおり、セキュリティ対策はこれ一本で万全という構えです。

ところがぼくの環境ではこのウェブフィルタ機能による速度低下がとても気になり、Active protection をオフにしていました。純粋にバックアップ機能だけを使いたかったので、そうしていたのです。メインの機能であるバックアップ機能については何ら不満はありません。あとから付いてきた Active Protection に不満があったわけです。

Acronis True Image 2021 をインストールすると、アンチウイルス機能を含んでいるため Windows Defender AntiVirus が無効になります。この状態で Acronis True Image 2021 の Active protection をオフにすると、アンチウイルス機能が何もない状態になります。これはまずい。

というわけで Acronis True Image 2021 によるバックアップは諦めました。システムまるごとバックアップは魅力的だったのですが、今となってはメールや文書ファイルなど各種情報はクラウドに逃がしてあり、各種アプリもメーカーのサイトからダウンロードできますし、システムまるごとリストアの必要性がとても薄くなってきました。

すなわちPCが破損した場合に取り出せなくて困るというデータが非常に少ない状況になりつつあります。ローカルにしかない作業データなどは OneDrive や Google Drive による同期で事足りています。OS環境そのものは気分一新して新規セットアップが無難かと思っています。

バックアップソフトウェアがバックアップだけでない領域へと考え方を変えてきたので、こっちもPC運用というかデータ保護の考え方を変えるタイミングだったという感じでしょうか。

バックアップと同期は違う考え方なので無意識で使うわけにはいきませんが。例えばローカルでファイルを削除した場合、同期先のクラウド上でも削除されます。同期ですので同じ状態になろうとするわけですね。同期はオンラインで同じ状態になっているというイメージ。バックアップはオフラインである時点でのスナップショットを持っているというイメージですので、うっかり削除が反映されることもありません。バックアップ時点に戻ることができるわけです。

ほんとは併用するのが一番良いです。作業しているライブなデータは常にクラウドに同期されており、全体像はある静止点で複写がとられており複数世代の履歴がある。この形が一番安心なのかなとは思います。個人環境でそこまでやるかというのもあり、バックアップは今回諦めましたという形です。